Sun認定エンタープライズアーキテクト(SJC-EA)
Webアプリケーションのアーキテクチャや設計についての知識を問われるSun認定エンタープライズアーキテクトについて解説します。
試験概要(時間・問題数・合格率)
オブジェクト指向、レガシー接続性、EJB、プロトコル、J2EEを使ったシステムアーキテクチャについての知識が問われる資格です。本試験は3つのサブ試験(PartⅠ~PartⅢ)で構成されています。PartⅢはPartⅡを合格された方が受験可能です。
PartⅠ | PartⅡ | PartⅢ | |
---|---|---|---|
問題数 | 64問 | UML図作成1題 | 小論文8題 |
合格ライン | 37問(57%) | 71% | 非公開 |
試験時間 | 120分 | 12ヶ月 | 90分 |
受験料 | 24,000円(税込み、全Part受験) | ||
受験資格 | 誰でも受験可能 | PartⅠに合格 | PartⅠに合格 |
推奨する人材像
- Javaテクノロジーを理解し、アーキテクトとして活躍している方
- Javaを使ったWebアプリケーションの設計を担当している方
資格評価・難易度
専門性 | ![]() | 70点 |
---|---|---|
領域 | ![]() | 50点 |
実務依存 | ![]() | 80点 |
難易度 | ![]() | 80点 |
3つのサブ試験を全て合格する必要がありますが、PartⅠはそれほど難易度は高くないと考えられます。PartⅡ、PartⅢでの得点が非常に重要になります。
就職・転職・キャリアアップ
Sun認定エンタープライズアーキテクトを取得していることにより、Javaテクノロジーの幅広く深い理解があることを証明できます。業務システムに役立てる術を知っていることになり、学生の方がこの資格を保持している場合は、就職活動をかなり有利に進められるでしょう。既に就職している社会人の方が転職で活用する際は、システムアーキテクトとしての活躍を見込んだ転職を有利に進めることができるでしょう。社会人としてのキャリアアップについても同様で、非常に価値の高い資格であると言えます。
試験対策
Javaテクノロジーをほとんど理解していない方は、まずはSun認定Javaアソシエイツの取得から始めてみましょう。Sun認定エンタープライズアーキテクトはJava言語の理解だけでなく、WEBアプリケーションの構造までの知識が問われるため、いきなり取得することは大変難しいと考えられます。Javaテクノロジーを理解し、普段からWebアプリケーションの開発やアーキテクト、設計を担当している方は、PartⅠの選択問題を整理するためにも書籍による学習をおすすめします。問題はPartⅡ、PartⅢですが、どのような出題があるのかを確認し、業務要件からUMLを作成する訓練を行いましょう。小論文についても、何題かを自分で解いておくことが重要です。ぶっつけ本番で文章がどんどん浮かんでくる方はあまりおらず、事前に作文の勘を養っておくことが必要です。