プロジェクトマネージャ
ITプロジェクトの全体を管理し、プロジェクトの成功へ向けた管理手法を問われるプロジェクトマネージャの資格試験について解説します。PMBOK(ピンボック)やPMPと学習領域が非常に近いので、併せて取得されることをオススメします。
試験概要(時間・問題数・合格率)
プロジェクト管理に関するテクニックを問う資格試験です。進捗管理、リスク管理、コスト管理、リソース管理など、プロジェクトを管理するための各要素についての見識を求められます。プロジェクトマネージャ、リーダーを担当する方は当然ながら、指揮の下に開発を進めるプロジェクトメンバーにも是非理解してもらいたい知識も多く求められます。
時間 | 問題数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
午前 | 9:30〜11:10(100分) | 多肢選択式(四肢択一)55 問出題して 55 問解答(AN、PMと共通問題) | 5.0% |
午後T | 12:10〜13:40(90分) | 記述式4 問出題して 3 問解答 | |
午後U | 14:10〜16:10(120分) | 論述式(小論文)3 問出題して 1 問解答 |
推奨する人材像
- プロジェクトマネージャ、プロジェクトリーダーを担当する方
- 人数に関わらず、一つのチームを統括する立場にある方
- プロジェクト管理手法を学んでいる方
資格評価・難易度
専門性 | ![]() | 70点 |
---|---|---|
領域 | ![]() | 50点 |
実務依存 | ![]() | 90点 |
難易度 | ![]() | 80点 |
プロジェクトマネージャ試験は、午後Tの事例解析、午後Uの小論文の出来が合格の明暗を分けます。これはアプリケーションエンジニア試験やシステムアナリスト試験においても言えることです。また、アプリケーションエンジニア試験よりは難易度が高く、システムアナリスト試験よりも若干低いと思われます。 プロジェクト管理を担当する方には非常に有利で、管理対象やリスクヘッジを実業務を通して習得していることが最大のメリットと言えます。一方で、管理には全く無頓着の方には、これを機に管理手法を体系的に身につけていただきたいと思います。 PMBOK(ピンボック)というプロジェクト管理に関する資格がありますが、このプロジェクトマネージャ試験は、ITに特化したプロジェクト管理手法を問われる試験です。どちらかを取得していれば十分だと思われますが、一方を取得できた場合は、すぐにもう一方の資格試験に挑戦されると効率的に取得できるでしょう。
就職・転職・キャリアアップ
プロジェクトマネージャ資格を取得することにより、プロジェクト管理における高度な知識やノウハウを習得していることが証明できます。 規模に関わらず、プロジェクトとして業務を遂行する案件が非常に多く存在しますので、就職や転職にはかなり高い評価を得ることができます。プロジェクト管理手法を体系的に習得している方は意外と少なく、そのほとんどは経験による意思決定がなされているのが現状です。 経験による判断が悪いというわけでは決してありませんが、管理手法をある程度網羅した資格試験ですので、非常に高い評価を受けることが多いようです。 キャリアアップについては、プロジェクト管理業務における高度な知識を習得している点で、高い評価を得ることができます。特に、昇格や昇給、プロジェクトの受注の際に非常に高価を発揮するでしょう。
初受験対策
IT関連に全く関連のない方は、まずは基本情報技術者、ソフトウェア開発技術者の資格から取得されることをおすすめします。もしくは、テキストを熟読して午前試験をパーフェクトに解答できるくらいの知識を身につけることが、最低ラインと思われます。 プロジェクトマネージャ試験では、主に実業務に基づいた出題がなされます。技術的な解法ではなく、業務要件から適切な解決を求められる試験です。したがって、テキストによる基礎知識を習得し、多面的に問題を解決するための考え方と、文章作成の訓練が重要になります。 また、経験のあるポジションに関わらず、プロジェクト管理に必要な考え方は、業務を進める上で必要な場合が多くあります。したがって、担当領域に関わらずにプロジェクトマネージャ試験に合格する可能性は十分にあると考えられます。
午前試験対策
午前試験では、過去のプロジェクトマネージャ試験に出題された問題を解くことが、午前試験突破への近道となります。午前試験で脚きりされないように、確実に知識を身につけておきましょう。 問題のレベルは、午後試験と比べると簡単なものが多いと思われます。また、午後試験でも役に立つような知識を問われますので、午前試験を軽視せずに学習することが重要です。
午後T試験対策
午後Tは、事例解析の出題が中心となります。ITプロジェクトの事例問題に対して、最適な解を求められます。ソフトウェア開発技術者と違って、複数の答えの候補が考えられるのですが、業務要件を正確に読み取った上での最適解を導き出せるようにしましょう。 基本情報技術者やソフトウェア開発技術者と違い、アルゴリズムやネットワーク、データベースに関する出題は当然ながらありません。 プロジェクトを取り巻く品質、コスト、納期を中心とした問題が多く、それらを解決するための意思決定内容を問われます。プロジェクトをきちんと完了させるための管理手法を習得することが非常に重要です。 プロジェクト管理手法の知識が問われますので、管理業務を少しでも担当する方には有利な試験ですが、製造やテストをメインに担当する方でも合格を狙える試験です。
午後U試験対策
午後U試験では、小論文による出題で3題を選択し解答する必要があります。また、出題形式は一貫して同じです。 ・あなたが携わったプロジェクトの概要と、関係者との交渉が必要になった問題と背景の説明。 ・その問題を解決するための手順、双方の主張、譲歩した内容の説明。 ・その問題の解決策を、どのように評価しているか。今後の改善点は何か。 上記のような3つの観点から、大問3題を小論文形式で解答することが求められます。したがって、自身が経験したプロジェクト管理の事例を事前に整理しておくことが非常に重要です。文章を試験で初めて考えるのではなく、試験前に幾つかの事例を踏まえた論文をある程度覚えておき、出題内容に即した形に成型して解答できることが望ましいです。