基本情報技術者試験
ITエンジニアの最初の難関試験とされる、基本情報技術者について解説します。
試験概要(時間・問題数・合格率)
プログラミングによる開発を担当するエンジニア向けの資格です。初級システムアドミニストレータよりも若干高度な知識が要求され、ソフトウェアの開発手法から動作構造までの、一歩踏み込んだ知識を要求されます。しかしながら、開発者にとっては常識のレベルが出題され、この資格を採用の最低ラインとする企業もあるようです。
時間 | 問題数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
午前 | 9:30〜12:00(150分) | 多肢選択式(四肢択一)80 問出題して 80 問解答 | 17.2% |
午後 | 13:00〜15:30(150分) | 多肢選択式13 問出題して 7 問解答 プログラム言語は、C・COBOL・アセンブラ言語・Javaから選択 |
推奨する人材像
- プログラミング経験のある文系・理系学生
- プログラミングによるソフトウェア開発を行う職種で入社1〜3年目の社会人
資格評価・難易度
専門性 | ![]() | 40点 |
---|---|---|
領域 | ![]() | 70点 |
実務依存 | ![]() | 30点 |
難易度 | ![]() | 40点 |
初級システムアドミニストレータより1ランク上がったような資格試験です。ソフトウェア開発の基礎知識を幅広く問われる試験であり、システムエンジニアの登竜門としても位置づけられます。基本的なプログラムの知識がないと合格は厳しいと考えられます。
就職・転職・キャリアアップ
基本情報技術者を取得することにより、ソフトウェア開発の基本的な知識を習得していることを証明できる資格です。特にソフトウェア開発においては、本資格の知識が常識的かつ日常的に要求される場面が多く、実業務においても役立つ資格です。また、IT業界へ就職する学生にとって、本資格を取得していることは大きなアピールポイントとなりえます。前述の通り、実際の業務での前提知識を求められる資格試験なので、就職に有利に働く資格と言えます。IT業界への転職の場合は、それほど効果的な資格とは言えないでしょう。同じくキャリアアップについても、業務上の前提知識という観点からそれほどの効果は期待できないでしょう。
初受験対策
パソコンに全く自身の無い方は、まずは基礎知識の習得から始めましょう。プログラミングの経験が全くない方にとっては、合格は厳しい資格試験です。ソフトウェア開発に携わっている方でも、その開発手法を工学的に身につけておくことが求められます。実際の現場を踏まえながら、テキストを読み進めるとより効果の高い学習が期待できます。
午前試験対策
午前試験では、過去に出題された問題が多く出題されます。コンピュータの仕組みと演算方法、ソフトウェア開発の手法、システムの方式などが重点的に出題されます。情報処理試験の中でも出題範囲は幅広い試験で、まさにITエンジニアの基本を習得する必要があります。 まずは過去に出題された問題を解き、同じ問題に必ず解答できるように反復しましょう。間違っている答えに関する解説をよく読むことで、より効率的で幅広い知識を習得することができます。午前は計算問題も出題されますが、それほど難しい内容ではありません。午前合格の鍵は、過去の問題を完全にマスターすることだと考えられます。
午後試験対策
午後問題は、時間との勝負でしょう。150分間で全てを完璧に解答することなど、なかなかできるものではありません。まずは解答できるところから解答し、一つの問題に執着して引きずられないことが重要です。7割を正解すればよい、というくらいの気持ちで、簡単な問題を取りこぼすことのないようにペース配分に気をつけなければなりません。 基本情報技術者試験では、プログラム言語による出題が必ずあります。プログラミング経験のない方は、プログラムの基礎を身につける必要があります。比較的簡単に習得できる言語としては、Java言語またはCOBOL言語を推奨したいと思います。Java言語は現在最も流行している開発言語の一つです。COBOL言語は事務処理に向く言語ですが、COBOL言語による開発案件は減っていますので、実業務を視野に入れるのであれば避けたほうが良いかもしれません。C言語はポインタの理解が難しいこと、アセンブラはコード自身が分かりにくいことから、初心者には理解に苦労するかもしれません。 プログラムの出題の他に特筆すべきことは、データベースに関する出題があげられます。データベースのトランザクションの考え方、ER図、正規化、SQLのDMLとDDLの基本文法の習得が必要です。複雑なSQLは出題されませんので、基本をマスターすれば十分だと思われます。データベースについては学生はもとより、エンジニアの方でもデータベースを利用した業務でなければ、なかなか触れる機会はありません。しかしながら、問題自体は基本的な知識で十分に解答できるものなので、テキストによる基礎知識の習得が重要です。