ネットワークスペシャリスト
ネットワークに関する高度な知識が要求される資格試験です。WANとLAN、セキュリティの領域から、社内ネットワークを構築する出題が多く見受けられます。ネットワークインフラに日常的に関わっている方には非常に有利であると思われます。
試験概要(時間・問題数・合格率)
高度なネットワーク技術について問われます。WAN、LANと通信技術、情報セキュリティから満遍なく出題されるので、幅広く学習する必要があります。
時間 | 問題数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
午前 | 9:30〜11:10(100分) | 多肢選択式(四肢択一)55 問出題して 55 問解答 | 10.5% |
午後T | 12:10〜13:40(90分) | 記述式4 問出題して 3 問解答 | |
午後U | 14:10〜16:10(120分) | 記述式2 問出題して 1 問解答 |
推奨する人材像
- WAN、LAN、セキュリティに関連する業務を担当する社会人
- ネットワークエンジニア
- ネットワーク関連の学問を専攻する学生
資格評価・難易度
専門性 | ![]() | 80点 |
---|---|---|
領域 | ![]() | 40点 |
実務依存 | ![]() | 70点 |
難易度 | ![]() | 70点 |
専門性の高い資格試験です。ルータやスイッチングハブなどの実際の機器操作ではなく、ネットワークの技術的な仕組みや設計、方式の知識が問われます。シスコのCCNA系が機器の操作方法を問われる試験に対し、ネットワークスペシャリストはネットワークの構築方法を重点的に問われる試験です。 午前から午後まで、全般的にネットワークとセキュリティ関連の出題が多く、ネットワーク技術とセキュリティ技術の二本立てで学習を進めましょう。テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)と試験概要が似ていますが、本試験はネットワークに比重を置いた出題となります。
就職・転職・キャリアアップ
ネットワークスペシャリストを取得することによって、ネットーワークの設計・構築・運用に関する高度な知識を習得していることを証明できます。ネットワークはIT事業のどの領域においても、必ず必要とされるITインフラですから、安定した需要も見込める資格であると思われます。 経験年数に関わらず、ネットワーク構築を専門にした企業にとっては、大きなアピールポイントとなりえます。ネットワークスペシャリストに加えて、シスコのCCNA系の資格も併せて取得していれば、かなり重宝される人材となるでしょう。ネットワークエンジニアを志望している方や、ネットワーク構築を専門にした企業に就職・転職しようとしている方は、確実に取得しておきたい資格です。 キャリアアップに関しては、ネットワーク構築に必要な知識を十分に習得していることを証明でき、かつ難易度の高い資格を保持している点で、ネットワークエンジニアとしてかなりのアピールポイントであると言えます。
初受験対策
ネットワーク技術に全く自信の無い方は、まずはインターネットの仕組みから理解しましょう。さらに、TCP/IPの仕組み、WAN、LAN、仮想ネットワーク、セキュリティの分野の基本知識から習得していくことをオススメします。なお、シスコのCCNA系の資格よりも技術理論に近い試験であるので、比較的勉強しやすいと思われます。しかしながら、実業務でネットワークに触れている方に比べれると明らかに不利なので、基礎知識を徹底的に強化することが重要です。 業務でネットワーク構築や運用に携わっている方は、担当外のネットワーク技術や技術動向を補完する意味でも、テキストを参考にして学習を進めると良いでしょう。WANとLANの両者を同時に担当しているネットワークエンジニアは、意外と少ないものです。また、データベースやWEBに関するセキュリティ知識も習得しておきましょう。
午前試験対策
午前試験では、ネットワークスペシャリストの過去に出題された試験を解き、同様の出題があった場合に確実に解答できるように準備しましょう。中でもネットワークとセキュリティの分野の出題が多く、この二つの分野を重点的に学習すると効果的です。 本試験では、ネットワーク以外にセキュリティの分野も高度の知識を求められます。したがって、情報セキュリティアドミニストレータやテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)の午前問題も併せて学習すると、かなりの得点を期待できます。 午前試験については、過去の問題を反復して学習する方法だけで十分対応できると考えます。8割以上得点できるようになったら、午後試験対策に移行していきましょう。
午後T試験対策
午後Tは、大問4題のち3題を選択して解答します。したがって、不得意な問題を1つだけ回避することができます。苦手な問題を5分程度で見極め、3題を最初に決めてから問題に取り掛かりましょう。 ネットワークの中でも、WAN技術、LAN技術、セキュリティ技術に特化して学習を進めると良いでしょう。この3つの領域はネットワーク技術の中でも基盤と言える分野なので、基礎から応用までを確実に習得しておくことが重要です。 また、通信プロトコルの特徴をきちんと把握しておきましょう。似たようなプロトコル(例えばIMAP4・POP3・SMTPやTCP・UDPなど)は、構築上、運用上、セキュリティ上のメリットとデメリットを説明できるように学習しましょう。記述式の問題が出題されますので、通信プロトコルの仕組みを理解しておくと様々な問題で応用できると思われます。 その他に、ルーティングプロトコルの仕組みやネットワーク帯域、DMZや社内LANのセキュリティポリシーに関わる出題もありますので、ネットワークに関する幅広い知識を習得することが必要です。
午後U試験対策
午後U試験は、大問2題のうち1題を選択して解答します。午後Tと同じように、解答しやすい問題を選択しましょう。午後2試験は問題数に比べて、時間が多めに設定されています。したがって、2題を簡単に解いてから改めて選択しても良いでしょう。 試験対策は午後T試験と同様ですが、問題文は長文で、ネットワーク構成も数パターン用意されていたりします。問題文にはいくつかのヒントが隠されていますので、注意深く読み取ることを心がけましょう。 今後はネットワークに加えて、セキュリティに関する設問も増えることが予想されます。PKIやSSL、SSOなどのセキュリティ関連の知識も習得しておきましょう。