データベーススペシャリスト
データベースに特化して、専門的な知識を要求されるデータベーススペシャリスト試験について解説します。2009年春より、テクニカルエンジニア(データベース)からデータベーススペシャリスト資格として資格区分が変更されました。
試験概要(時間・問題数・合格率)
データベースの深い知識を要求される資格試験です。SQLやデータベース設計を中心に、データベースを取り巻く問題を解決する出題が中心となります。
時間 | 問題数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
午前 | 9:30~11:10(100分) | 多肢選択式(四肢択一)80 問出題して 80 問解答 | 8.9% |
午後Ⅰ | 12:10~13:40(90分) | 記述式4 問出題して 3 問解答 | |
午後Ⅱ | 14:10~16:10(120分) | 記述式2 問出題して 1 問解答 |
推奨する人材像
- ソフトウェア開発において、データベース構築を担当するエンジニア
- システムの運用・保守において、データベースを使用する方
- データベースを使用してシステム構築を担当するエンジニア
資格評価・難易度
専門性 | ![]() | 80点 |
---|---|---|
領域 | ![]() | 40点 |
実務依存 | ![]() | 70点 |
難易度 | ![]() | 70点 |
データベース構築の経験があると非常に有利となる資格試験です。特に、データベース論理設計の領域はなかなかテキストだけでは習得できないノウハウを求められる領域と言えます。データベース物理設計については、SQLや制約に関する知識を身につけていれば、十分に解答できる部分であると思われます。 他のテクニカルエンジニア試験と比べると、より論理的思考力を求められる試験で、難しい問題にハマりやすい傾向があるようです。試験にあたっては難しい問題に見切りをつけて、得点できる問題に頭を切り替える判断も求められます。
就職・転職・キャリアアップ
データベーススペシャリストを取得することにより、データベースに関する高度な知識を習得していることを証明できます。業務要件からシステムを構築するに当たって、データベースのスペシャリストとしての活躍が期待されます。 データベース技術は、システムを構築する上で欠かせない要素となっています。したがって、データベースの領域における需要も非常に多く、就職はもちろんのこと、転職でも非常に大きなアピールポイントになりえます。データベースを得意領域としている方であれば、本資格を確実に取得しておくべきでしょう。 キャリアアップに関しては、データベースに特化した高度な知識を習得していることをアピールできるので、有用性の高いものと言えます。前述の通り、データベースはシステム構築に必須の要素なので、データベーススペシャリストの資格保持者は重宝される可能性が高いです。
初受験対策
データベースを使用した経験のない方は、まずはSQLとデータベースの概念から理解していくと良いでしょう。特にSQLの基本を理解し、データベースにおける制約条件やトランザクションの考え方を身に付けることが重要です。本来であれば、基本情報技術者とソフトウェア開発技術者のレベルで徐々に習得していくことが理想です。 普段からシステム構築などでデータベースに触れている方は、データベースの設計手法から習得していきましょう。データベーススペシャリストでは、高度な正規化に関する出題が多くあります。正規化の知識を習得し、データベースの最適化とは何なのかを理解しましょう。
午前試験対策
午前試験では、他のテクニカルエンジニア試験と同様に過去に出題された問題が多く出題されます。データベース以外にも、コンピュータシステムやシステム開発に関する出題がありますので、基礎知識を習得しておきましょう。 午前試験で脚きりにならないように、過去の類似問題が出題された場合に確実に解答できるように対策する必要があります。暗記が苦手な方は、とくかく反復して学習すると効果的だと思います。
午後Ⅰ試験対策
午後Ⅰは、出題内容と出題数から、スピーディに解答していくことが求められます。解けそうにない問題に執着しないように注意する必要があります。4題のうち3題を選択して回答すればよいので、全体を簡単に見てから苦手分野を回避するようにしましょう。 データベーススペシャリスト試験では、午後問題もデータベースに関する非常に高度な出題が過去に見受けられます。特に、データベースの正規化に関しては重点的に習得しておきましょう。 また、データベースの運用に関しても出題があり、データベースの運用における問題解決を題材にした問題にも慣れておきましょう。データベースにまつわるあらゆる領域から出題されますので、午後も過去問題を基本として、問題に慣れておくことがポイントになります。
午後Ⅱ試験対策
午後Ⅱ試験では、データベースに関する長文の問題が出題されます。2題のうち1題を選択して解答するので、午後Ⅰ試験と同様に問題文を簡単に読んでから、解答しやすい問題を選択するようにしましょう。 試験対策は、午前Ⅰと同様にデータベースの出題対策をしておきます。問題は長文ですが、問題文の中にヒントが多く隠されていますので、注意深く読み進めましょう。 データベーススペシャリストの午後試験のカギは、問題文からデータ関係を正確に読み取ることです。要件をしっかりと押さえて、要件を実現するために必要な方法をイメージすることが重要です。